台北映画祭2015のクロージング作品に選ばれ、第28回東京国際映画祭でもチケットが即時ソールド・アウトした話題作『百日告別』(東京国際映画祭上映時の題名『百日草~百日告別 Zinnia Flower』)が、2017年早春、渋谷ユーロスペースにて公開されることになりました。
監督は、日本でも人気の絵本作家ジミー・リャオ原作の『星空』や脚本も担当した青春映画『九月に降る風』のトム・リン監督。
この『百日告別(ひゃくにちこくべつ)』はトム・リン監督の実体験をベースに、普遍のテーマである“死=喪失”と“愛”をリアルに描いた作品です。
トム・リン監督とSTONE(石頭)は、五月天のMV<如煙>の監督をしたときに知り合い、『星空』への出演(主人公の先生役)を経て、この作品のキャラクターにぴったりだと思い、出演を依頼したそうです。
あらすじ
数台の車による大きな玉突き事故に巻き込まれ、心敏(シンミン=カリーナ・ラウ)は結婚間近の婚約者を、育偉(ユーウェイ=シー・チンハン)は妊娠中の妻を失った。
その事実と悲しみを受け止められないふたりを置き去りに、周囲の時間は流れてゆく。心敏の婚約者の両親は彼女に、遺体を高雄に連れ帰ると言い渡す。
初七日、山の上の寺を訪れた心敏と育偉。
同じ日に同じ寺を訪れ、それから節目ごとに大勢の人たちと並んで読経するようになった。やがて…。
愛する人を突然亡くした時、人はどれだけの時間をかけて、どのように心の空洞と向き合い、いかに生き続ける気力を取り戻すのか-----。
主演は、結婚・育児休業後のカムバック作品となるカリーナ・ラムと、来年2月に武道館でのコンサートが決定した台湾のスーパーバンド【五月天/Mayday】のギタリストであるSTONE(石頭)ことシー・チンハン。
全編に流れるピアノ曲(ショパンのエチュード等)、台湾と沖縄の美しく優しい風景が深く心に染みわたる本作は、台湾金馬奨でカリーナ・ラムが最優秀主演女優賞を、シネマジアではタイガービア賞を獲得しました。
上映が楽しみですね。
映画情報
監督:トム・リン(林書宇)『星空』『九月に降る風』
出演:カリーナ・ラム(林嘉欣)『カルマ』『男人四十』
シー・チンハン(石錦航)『星空』
マー・ジーシアン(馬志翔)『セデック・バレ』
アリス・クー(柯佳嬿)『モンガに散る』
音楽:アコン(ソーダグリーン)
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2015年/95分/台湾映画/中国語・日本語/原題:百日告別(英題:Zinnia Flower)
配給:パンドラ