高百合さん
映画「あの頃、君を追いかけた」(那些年,我們一起追的女孩)の原作者であり、監督の九把刀さんの恋愛三部作第二弾、「等一個人咖啡 Café.Waiting.Love」が興行収入2億元(日本円で約7億円)を超え上映以来記録的なヒットを続けています。その映画に出演中の新人女優、高百合さんが来日していると聞いてインタビューを行ってきました。
高百合さんは、もともと私が「C-POP World」という番組を制作している時に知り合いました。ある時は出演者のマネージャーとして。ある時は通訳として、我々と一緒に番組作りをしてくれた仲間でもあります。
そして日本のグルメスポットやお笑い文化に精通していて私は日本に住んでいるくせに、台湾に住む百合さんに色々と情報をもらったりしています。非常に楽しく周囲の方々から愛されている人物です。
色々とお伺いする前に、百合さんが今回の来日で行きたいというお店に行ってきました。 場所は地下鉄三越前駅。島根県のアンテナショップに併設されている郷土料理屋「主水(もんど)」。お店のサイトへ
お目当ては一日限定30食の海鮮がいな丼。
"かいな"とは島根の言葉で大きいと言う意味だそうです。 大きめのたらいの中にたっぷりと7種類の刺し身などの具がはいった海鮮丼です。最初はそのまま途中で薬味を入れて味を変え、出し汁でお茶漬けのようにたべます。
百合さんは日本のテレビ番組で紹介された店を訪ね、食べ歩くことが趣味です。気になった店はどこへでも行きます。この店は「スクール革命!」という番組を見て気になっていたそうです。
テレビの影響と限定30食ということを考えて早めにと11時半に店に入りました。我々が店を出るとき、店の外には行列が出来ていました。やはり人気店、早めに入って正解でした。 日本海で獲れた新鮮な魚介類。その美味しさはもちろんですが、注目すべきはその量。たらい一杯に盛られたご飯をたっぷりと楽しむことが出来ます。百合さんも大満足の笑顔で頂いていました。
映画上映とともに立ち上げたFBの公式サイトでファンが1万人を越え、街で歩いていても最近は声をかけられることがあるそうで、映画の反響の大きさに驚いていました。 ご家族や親しい友人たちの反応を尋ねると、実は上映まで誰にも映画に出演していることを話さなかったそうです。
理由は「恥ずかしいから」。
だから、映画が上映されてから知った友人や家族はみんな驚いたのだそうです。 そんな百合さんが出演を果たした映画「等一個人咖啡 Café.Waiting.Love」。 「等一個人」という名のカフェは、待ち人たちが集まるカフェ。お客や店員、店長などそれぞれが誰かを待っています。ヒロインの思螢(宋芸樺)や個性的なキャラクターたちが繰り広げるコミカルでそれでいながらほろっとさせるストーリーは九把刀作品の真骨頂であり、「あの頃、君を追いかけた」と同様に台湾の若者たちの心をつかんでいます。
百合さんも、公式サイトに公開されている映画のメイキングに登場しています。 物静かで周囲にも気を配る方ですが、映画ではハジけたコメディエンヌぶりを発揮。実に多彩な方です。
百合さんが食べ歩いてきた日本グルメ巡りは、また機会があったらご紹介させていただきます。 最後に、百合さんの単独インタビューの模様をご覧ください。
記事:nono