6月24日に行われた、映画『太陽の子(原題:太陽的孩子)』上映会で、共同映画監督のひとり、鄭有傑(チェン・ヨウチェ)さんと、日本での映画上映権利者でありジャーナリストの野嶋剛さんによるトークショーが行われました。
このイベントは、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの虎ノ門新設1周年行事「台湾カルチャーフェスティバル」の一環で行われたイベントです。
映画『太陽の子』は、昨年野嶋さんがこの映画が日本で公開されないことに危機を感じて、鄭監督や共同監督の勒嘎‧舒米(レカル・スミ)監督に直談判して権利を取得。この日、日本初上映されました。
昨年話題になった映画とあってイベントは予約開始とともにすぐに満席。この日新しく台北駐日経済文化代表処に赴任された謝長廷駐日代表が挨拶。台湾文化センター朱文清顧問、鄭監督、野嶋さんと記念撮影も行われました。
映画上映後は、鄭監督と野嶋さんによるトークショーが行われました。日本語が達者な鄭監督。撮影時の思いを丁寧に語ってくれました。
私が興味深かったのは、鄭監督の撮影に対する姿勢です。
監督というもの、自分が撮りたいものに向かってどうしてもまわりが見えなくなることがあります。
この映画は、アミ族である彼らのもの。彼らがきちんと受け入れてくれなければ、この映画は嘘っぽく見える。よそ者である自分たちの撮影のために、車を止めたりしない。など、最大限に気を遣って愛情を持って作っていた姿勢に共感を覚えました。
この映画から伝わってくるリアリティは、こうした姿勢からくるものだと感じました。
監督の一言一言にこの映画に対する熱い思いが伝わってくる、すばらしいトークショーでした。
それでは、トークショーを御覧ください。
映画『太陽の子』は、7月3日に台湾文化センターで再度上映されるほか、山形などで上映が決まっています。今後の上映情報は、映画『太陽の子』FBページで随時発表されていくようです。また、上映をお考えの方は野嶋剛さんとご連絡をとってみてください。時間の許す限りDVDを持ってどこへでも行ってくれるそうです。
詳しくは、こちらを御覧ください。
野嶋剛オフィシャルサイト 「太陽の子」上映プロジェクトについて
◎開催情報
開催日:2016年6月24日
場所:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
イベント名:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター虎ノ門新設1周年記念行事「台湾カルチャーフェスティバル」【映画】台湾映画上映会③『太陽の子』
共催:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター、台湾映画同好会
協力:一期一會影像製作有限公司、野嶋 剛