代々木公園に沢山の台湾人や台湾が好きな人たちが集結した
熱気あふれる台湾フェスタの興奮から冷めきれずおよそ1週間。
遅くなりました。DAY2のアーティストのご紹介です。
この日は「TAIWAN ORIGINAL〜台湾音楽の伝統と現代音楽の要素を併せ持つ注目のアーティストの共演〜」というテーマで集められた3バンドが登場しました。
台湾のミュージシャン全般に言える事ですが、伝統音楽と海外の音楽、流行音楽とのMIXが凄く上手だといつも思います。
どこか懐かしい、でも新しい。
台湾語や中国語の持つ音の響きと相まって、心地よい音楽が多いように思えます。
この日も無料で聞くにはもったいない実力派ミュージシャンばかりです。
巴賴(英語名:balai) (バライ)
大都会高雄で生まれ育ったパイワン族の青年-バライ-は台湾の都市で育った新世代の原住民シンガーソングライター。
2012 年に「臺灣原創流行音樂大獎」並びに2014年に「原BAND大賞コンテスト」でそれぞれ1位と2位を獲得する。
その後日本や韓国、香港中国でも公演を行い、自身の音楽を磨き上げる。ギターの伴奏と、老人のような重みのある歌声で、原住民としてのDNAを場の持つスピリットと土地に宿る魂に融合させて創作を重ねている。
そして2015年に発売されたアルバム「古老的透明」が本年度の金曲獎最佳原住民語歌手獎を受賞しました。その迫力ある歌声が会場に集まっていた人々の足を止め、後半になるにつれ聴衆が増えてきたのが印象的でした。可愛らしい日本語とのギャップもお楽しみください。
楊大葳(英語名:yang da wei)(ヤン・ダーウェイ)
台湾のロックバンド「青春大衛」のボーカル。
圧倒的に骨太なボーカルと、民謡とポップスの要素がバランス良く絡み合う楽曲で話題となる。
ソロでのライブも活発に行っており、将来の台湾歌謡ロック界を牽引していくアーティストとして期待されている。
裸足です。存在感あります。声が魅力的です。
若手ミュージシャンでこういう人が出てくるから、やはり台湾は面白いと思ってしまいます。
貫禄あるその雰囲気から、既にベテランっぽいです。
夾子電動大樂隊(英語名:THE CLIPPERS BAND)(クリッパーズ)
夾子電動大樂隊は台湾インディ創成期よりボーカルの小應(シャオイン)を中心としてあらゆるフェス、コンサート出演をしてきた、結成20年の大ベテランバンドであり、幾多のメンバーチェンジを経て今に至る。
今までに8枚のアルバムを発表し、中でも「轉吧!七彩霓虹燈」という曲は台湾ロックのアンセムとして今も人々に親しまれている曲である。
様々なジャンルの音楽を吸収し、彼らのライブは民間芸術であるトークショウ、ソロパフォーマンスの要素も取り込んだエンタテインメント性の高いショーとなっている。
小應は俳優として映画出演なども多く、マルチな才能で活躍している。日本でも有名な大ヒット台湾映画「海角七号 君想う、国境の南」での水蛙(カエル)役で彼の演技を目撃している人は多いはず。
その愛すべきキャラクターで日本のファンも少なくないであろう「夾子電動大樂隊」待望の東京公演である。
でました!大トリにふさわしいバンドの登場です。
来日が決まってから、このバンドだけは見ておけと友人達に勧められていた、夾子電動大樂隊。ボーカルの小應(シャオイン)の濃すぎるキャラクター。世界観が面白すぎるバンドです。これはライブなのかトークショウなのか。それとも、演劇? 20年という活動の中で熟成された彼らだけのパフォーマンスをお楽しみください。
2日にわたり10万人とも言われる集客数で、代々木公園が台湾一色に染まりました。
集まったバンドも様々なジャンルばかり。通してみると台湾ってやっぱり面白いなと感じられる、ラインナップだったのではと思います。
こういうイベントが今後も長きにわたって続くよう、期待しています。
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