第 3 回『あの頃、君を追いかけた』」は、日本でもまだ上映権がありDVDとブルーレイも販売中にもかかわらず、予約開始 4 時間で満席となりました。
そして上映後のアンケートには、初めて本作を見たという参加者から「笑って泣かされた」「自分の青春時代とリンクした」「何度も機会を逃してようやく見たが、期待以上の感動」、リピーターからは「またコートン(主人公の役名)に会えてうれしい」「何度見ても感動は薄れない」といった感想が寄せられました。
今回、サプライズでこの上映会の為に九把刀(ジョウバーダオ)からムービーメッセージが届きました。現在2作目の長編監督作品である新作映画『報告老師!怪怪怪怪物!』の公開に向けて多忙な中のメッセージに会場も、どよめきました。
「皆さんこんにちは。九把刀(ジョウバーダオ)です。
この『あの頃、君を追いかけた』は、僕にとって昨日撮り終わったような映画 です。もちろん違いますよ(笑)
5 年くらい前に撮った映画で、僕が一番輝いていた時の記録、まさに青春です。
誰もが青春時代に大好きだった人の思い出を持っていると思います。
彼女(彼)とうまくいかなかったとしてもその思い出は本当に貴重だから、特別な方法…映画にすることで青春の記録にしました。
それは自分に宛てたラブレターになればと。
自分の青春が他の人に感動をもたらせることができたらとてもいいけど、自分 の青春を他人に共感してもらうのは難しいかもしれない。
だって僕の青春は個人的なものだから、この映画の目的をみんなと分かち合え ないかもしれない。
でも、どんな状況でも、どんな時でも、この映画はみんなそれぞれの青春の一ページを蘇らせると思う。 懐かしんだり憧れたり、そして初恋の人に手紙を書いたり、それはとてもとても感激すると思う。
そんなフィードバックになればとてもうれしい。
だから、今日初めてこの映画を見た人は初めて好きになった人に手紙を出してみて。 最近どうしているかを聞き、つきあったかどうかに関わらず永遠にあなたの幸 せを願っていると。
これこそが僕たちの青春をいつくしむことです。
"あの頃、君を追いかけた…"」
今回のトークショーでは、映画の背景や原作・監督の九把刀の熱い思いなどからヒッ トした要因と考えられるポイントやメインキャスト、主題歌、 映画に出てくる台湾の生活習慣などからいくつかトリビア的なことを解説。 さらにもうひとつのテーマ「最近の台湾映画のヒットの傾向」については、歴代興行収入ランキングの上位作品を例に挙げて紹介されました。
先日、日本進出が発表された九把刀(ジョウバーダオ)。
2作目の長編監督作品『報告老師!怪怪怪怪物!』の公開や、たくさんの作品が日本で楽しめるようになるといいですよね。
今後の予定ですが、もう既に第四回の『シルク』は権利切れの貴重な上映のため申し込みは即日満席で、次の 8月 6 日に実施する『KANO』は人気作のため申し込みは先着順ではなく抽選を予定しているそうです。
今後の「台湾映画の新しい潮流を感じよう!」予定
6 月17 日(金)19 時開演
作品:『シルク』※権利切れのため貴重な上映
トーク:台湾のサスペンス映画の原点はここに。 最近増加傾向にあるサスペンス映画について。 台北電影節上映予定作品紹介と、これまでの 受賞作に関する話題
8 月6 日(土)14 時開演
作品:『KANO』
トーク:撮影裏話。
9 月10 日(土)14 時開演
作品:『九月に降る風』※権利切れのため貴重な上映
トーク:台湾映画の新人起用と俳優育成事情。
10 月15 日(土)14 時開演
作品:『セデック・バレの真実』
トーク:台湾のドキュメンタリー映画に秀作が多いのは なぜか…
台湾の社会と文化、それを描く監督たちの 意欲について
12 月3 日(土)
作品:お楽しみ!(決まり次第お知らせいたします)
トーク:金馬奨取材レポート
※予定は変更になる可能性があります。