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【台湾映画イベント情報】日本人俳優蔭山征彦トークイベントリポート

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターとアジアンパラダイス共催による「台湾映画上映&トークイベント〜台湾映画の"いま"〜オリジナリティと未来へ向けて」。第3回目が行われました。 

 

 

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満席で開演待つ参加者

 

今回は、日本では未公開の台湾映画「念念」の上映会と、本作品の脚本を手がけた俳優である脚本家・蔭山征彦さんをゲストに招き、台湾映画コーディネーターの江口洋子さんとのスペシャトーク。会場には大勢の台湾愛好家が集まり、大盛況でした

 

イベントの最初に、ゲストの蔭山さんが登場。昨夜台湾からこの日の為に帰国というハードスケジュールでしたが、笑顔で登壇し、ご挨拶をされました。

        

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俳優・脚本家の蔭山征彦さん

 

そして、日本ではまだ劇場未公開の映画「念念」の上映会へ。舞台は台湾。台東にある島・緑島出身の兄妹の育男と育美は、両親の離婚で離ればなれに。やがて時を経て、芸術家を目指す育美が作った絵本を目にした育男が島を出て台北へと向かい、妹を探すというヒューマンストーリー。

 

映画のクライマックスに涙する人もいて、上映後は拍手喝采。内容の濃い2時間でした。テレビ番組制作に普段携わっている私にとって、今回の映画で出てくる台湾の景色や街並みは、どこか懐かしさを感じさせる映像美として映り、終始魅せられました。特に、出産のシーンは、生命の誕生を感じさせる躍動さが伝わり、母親目線から見えてくる赤ん坊の誕生がステキでした。

 

蔭山さんは、この映画が脚本家デビュー作品。監督はあのシルヴィア・チャン。蔭山さんの脚本にシルヴィア・チャン監督の目が止まったことが、この映画製作のきっかけとなったとのことです。そして、この作品で、蔭山さんは2016年香港電影評論学会大奨で脚本賞シルヴィア・チャン監督と共に受賞しました。

 

上映会後、蔭山さんとのトークに移り、映画「念念」の製作秘話や、製作過程など様々な話で会場は盛り上がりました 。

 


2019台湾映画上映&トークイベント第3回 『念念』脚本家蔭山征彦

 

蔭山さんのお話の中で、特に印象的だったのが、自分の脚本に対する思いです。蔭山さんは、自らの脚本を「自分の子ども」と考え、脚本を渡す(売る)というのは、自分の娘を嫁に出すような気持ちになる為、相手の熱意をしっかりと確認すると語りました。物語を生み出すには、我が子のように愛情を注ぎ、魂を込めて創り上げる情熱があると感じ、蔭山さんの脚本作りへの姿勢が印象的でした。

 

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上映後のトークセッション

 

蔭山さんは今後も俳優としてだけでなく、脚本家としても活動を続けいくということで、次回の作品が楽しみです。

 

 今後も台湾映画の情報を発信をしていく「台湾映画の“いま”」に目が離せません。

次回以降のイベント情報は、下記をご参照ください。

(記事:安田佑介)

 

開催概要

開催日程:2018 年3 月〜11 月(8 回)※下記参照

会場:台湾文化センター、イベントフロア(100 席)
   台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター 
   東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2 階

定員:100 名(申込制 抽選または先着順) ※無料

スピーカー:江口洋子(台湾映画コーディネーター、アジアンパラダイス主宰)

主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/アジアンパラダイス

イベント形式:映画の上映とトーク

◆6 月22 日(土)14 時〜セデック・バレ(原題:賽德克、巴萊)』(2011 年)前編

※上映のみ

6 月23 日(日)14 時〜セデック・バレ(原題:賽德克、巴萊)』(2011 年)後編

監督:魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)

出演:林慶台(リン・チンタイ)大慶(ダーチン)安藤政信 馬志翔マー・ジーシアン)徐若瑄(ビビアン・スー

1930 年10 月27 日に台湾の「霧社」(現在の南投県仁愛郷)で起きた日本統治時代後期最大の抗日蜂起事件を描いた作品。金馬獎で作品賞、観客賞、徐詣帆の助演男優賞、音響効果賞、オリジナル音楽賞と、5 部門で受賞した。

トーク:作品解説、霧社街セットと歴史ゆかりの地 ※6 月23 日のみ

 

◆7 月27 日(土)14 時〜『2003 年ぼくの旅(原題:花甲大人轉男孩)』(2018 年)

日本初上映

監督:瞿友寧(チュウ・ヨウニン)

出演:盧廣仲(クラウド・ルー)嚴正嵐(ベラ・イエン)蔡振南(ツァイ・シンナン)

人気アーチストの盧廣仲を主役にし2017 年に大ヒットしたドラマ『お花畑から来た少年(原題:花甲男孩轉大人』を、同じスタッフ・キャストで映画化して2018 年の旧正月に公開した人情コメディ。興行収入も1 億元を超えた。

トーク:作品解説、台北電影節レポート

 

◆8 月24 日(土)14 時〜 金馬電影學院の若手クリエイターたちによる短編映画

『冷蔵庫(原題:冰箱)』(2018 年)※日本初上映

指導:黃信堯(ホアン・シンヤオ)

出演:連俞涵(リエン・ユーハン)安乙蕎(アン・イーチャオ)

3 人の女性が住む古いアパートの一室で、台風の直後の夜に不思議な音が聞こえてくる…。

インターフォン(原題:對講機)』(2018 年)※日本初上映

指導:姜秀瓊(チアン・ショウチョン)

出演:温貞菱(ウェン・チェンリン)夏騰宏(シア・タンホン)

 

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