3 月21 日に虎の門の台湾文化センターで「台湾映画の新しい潮流を感じよう〜上映会&トークショー」の第一回イベントが行われました。
このイベントは、台湾文化センターとアジアンパラダイスの共催で今年の3月から12月まで毎月のように行われます。
話題になった名作や、権利切れのためなかなか見ることの出来ない貴重な作品を見ることができるとあって、台湾映画ファン注目のイベントです。
初回は、『海角七号~君想う国境の南』。
チケットは予約開始とともにわずか数日で終了。4月23日に行われる『藍色夏恋』のチケットはたった3時間で満員となるほどの盛況ぶりです。
映画はもちろんですが、このイベントの醍醐味は、貴重な話を聞けるトークショー。イベントの冒頭で、台湾文化センター朱文清(チュー・ウェンチン)顧問が「本シリーズイベント の第一回が台湾映画のエポックメーキングである『海角七号~君想う国境の南』であることはとても意義深いものです」と挨拶しました。
ゲストとして『海角七号~君想う国境の南』のヒロイン田中千絵さんの父であるトニータナカ氏が駆けつけ「この 映画を20 数回見ましたが、見る度に新しい発見があります。ぜひ楽しんで下さ い」と熱く語りました。
そして、サプライズで魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の メッセージムービーが上映されました。会場に来た人だけが知ることのできる嬉しいお話もあったようです。
魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の次々回作として予定されている『台湾三部曲』は、すでに各メディアで報じら れているように、オランダ統治時代(1624 年 〜1662 年)の台湾を描いた歴史大作です。魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督のライフワークとも言うべき"我々は何者なのか、どこから来たのか"を映画を通してさぐり描くもの。 これはすでに脚本もできていて、2014 年11 月に台湾で出版されたエッセイ「黄金魚將・撒母耳」の巻末に冒頭のシーンの脚本が掲載されています。
今後の「台湾映画の新しい潮流を感じよう!」予定
5 月15 日(日) 14 時開演
作品:『あの頃、君を追いかけた』
トーク:台湾の大ヒット映画の系譜。 旧正月のコメディ以外にヒットする要因について
6 月17 日(金)19 時開演
作品:『シルク』※権利切れのため貴重な上映
トーク:台湾のサスペンス映画の原点はここに。 最近増加傾向にあるサスペンス映画について。 台北電影節上映予定作品紹介と、これまでの 受賞作に関する話題
8 月6 日(土)14 時開演
作品:『KANO』
トーク:撮影裏話。
9 月10 日(土)14 時開演
作品:『九月に降る風』※権利切れのため貴重な上映
トーク:台湾映画の新人起用と俳優育成事情。
10 月15 日(土)14 時開演
作品:『セデック・バレの真実』
トーク:台湾のドキュメンタリー映画に秀作が多いのは なぜか…
台湾の社会と文化、それを描く監督たちの 意欲について
12 月3 日(土)
作品:お楽しみ!(決まり次第お知らせいたします)
トーク:金馬奨取材レポート
※予定は変更になる可能性があります。