日本の皆さんに、台湾原住民の素晴らしさを伝えたい --- 小林賢伍(写真家)
台湾原住民アーティストSumingさんの「海邊的孩子」東京公演もあり、原住民つながりで、台湾で活動中の日本人写真家をご紹介します。
小林賢伍さん。イケメンです。
小林さんは、台湾の原住民の村に入り、彼らの暮らしや風景を切り取っています。


初めてお会いした時に、たまたま話した原住民の話題がきっかけで、その魅力を語ってくださいました。小林さんは原住民の魅力を日本人に伝えたいと、自作のノートを常に携帯しています。


そのノートには概要から始まり各部族の紹介まで、びっしりと文字が。原住民に対する愛情を感じます。
台湾で暮らすことになったきっかけ
きっかけは東日本大震災。母親から台湾にお礼を言って来なさいと言われ、初めて台湾を訪問。以来、何度か訪れる台湾を旅するうちに、九州ほどしかない国土に詰まっている大自然や他民族文化や人の温かさに触れ、すっかり台湾にハマってしまったという小林さん。
原住民の文化に初めて触れた時、彼らの衣装などの鮮やかな色彩に目が奪われたと言います。
その後、ワーキングホリデービザを取得。台湾茶カフェで働きながら、休日を利用して、台湾国内旅行を通した風景や原住民文化の撮影を開始しました。
撮った写真をネットで紹介すると、台湾に住む人々も見たことがない風景だと、瞬く間に人気に。
例えば、こちらの写真。
宜蘭の山を撮ったものですが、FB上で「フィリピンの世界遺産チョコレートヒルズではなく、これは、台湾の宜蘭だ。台湾の抹茶山ここにあり。」と紹介した所、GQ TaiwanとVogueから取材が来たのだそうです。
Vogueの記事はこちら。
外国人である小林さんが、楽しんで撮った写真だからこそ新たな視点となり、それが台湾の人には、新鮮に映るのだと思います。
世界に台湾を発信する日本人としてその功績が認められ、台北新藝術博覽會による「藝出慈悲 ‧ 百大名人」に2017年と2018年と選出されました。
台湾原住民を知ってもらいたい
小林さんは現在、日本の企業に勤めながら活動を続けています。
時間があれば、東南部の原住民部落へ繰り出し撮影。
特に力を注いでいるのは、彼らの豊作物に感謝する儀式、慣わしが一斉に始まる夏。大地に酒を撒き、歌い踊る宴をはじめ、部落や民族間の繋がりは、東京で育った小林さんにはキラキラしたものに写るのだそうです。
その素晴らしさを多くの日本人に知ってもらいたい。原住民文化を日本に発信するというのが、小林さんの現在の大きなテーマです。
少しでも多くの人にアピールするために、テレビで台湾に住む外国人を紹介するトーク番組に出演したり、 企業のCMに出演しています。
こちらは、台湾のお菓子。科学麺のCMに出演した時の映像。
バイクで環島している若者たちの一人で出演しています。環島とは台湾を一周する旅のこと。
この科学麺。恥ずかしながら私は知りませんでした。
小林さんにいただいたのですが、ずっとインスタントラーメンだと思っていたのでホテルで食べられずに日本に帰るまで食べずにいました。小林さんが過去に取材された記事を見ていたらそのまま食べるものだったということがわかり、驚きました。
中には粉末のスープが入っていて、麺を砕きスープを袋に入れていただくというもの。
チキンラーメンをそのままいただくような感じです。
作ってみたら、スープの粉末をうまく混ぜられなくて味の濃いところもありましたが、どうみてもインスタントラーメンな見た目の面白さもあり、楽しくいただけました。
さて、そんな小林さんのインタビュー映像をご覧ください。
今後の活躍が楽しみですね。
最後にまた小林さんの作品をご紹介します。
きっとまだまだあなたの知らない台湾がありますよ。
情報
小林さんの作品をもっとご覧になりたい方は、公式サイトへ。応援よろしくお願いします。
公式サイト:https://www.facebook.com/kengokobayashijp/
公式instagram:
撮影協力:CHIAO Tea Salon
今回お世話になったのは、茶師である店主CHIAO CHIAOさんが、選んだ最高級茶葉を安価でいただけるサロン。小林さんがアルバイトをしていたお店です。
今後も小林さんの活動に注目していきます。
