これは変わった映画です。物語でもなくドキュメンタリーでもない。ただの映画です。 監督はリラックスしているが、出演者や観衆は苦痛で仕方がない。ーー『西遊』Q&Aより
2014年11月22日(土)~11月30日(日)にて開催された第15回東京フィルメックス。 特別招待作品として上映されたツァイ・ミンリャン監督作品『西遊』のQ&Aを取材してきました。
蔡明亮監督作品『西遊』
『西遊』Journey to the West / 西遊 / フランス、台湾 / 2014 / 56 分 / 監督:ツァイ・ミンリャン (TSAI Ming Liang) ベルリン映画祭で上映されたツァイ・ミンリャンの最新作。南仏マルセイユの海岸や街中を托鉢僧 に扮したツァイ作品の常連俳優リー・カンションが超スローモーションで歩く。『ホーリー・モー ターズ』などのカラックス作品で知られるドゥニ・ラヴァンが共演。(公式より)
11月30日の上映終わりに、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督と主演のリー・カンション(李康生)さんが、舞台に登場。観客の質問に答えるQ&Aが行われました。ツァイ監督は時折ユーモアを交えながら丁寧に答えていました。なんと次回作は日本で撮影予定で、早ければ来年の1月から撮影するそうです。その時は是非カメラに写り込んで欲しいと、ツァイ監督。集団スローモーションが見られたら非常に面白いですね。 リー・カンションさんはゆっくり歩かなければならなかった撮影時の苦労を真剣な表情で語ってくれています。 それではQ&Aの模様をご覧ください。
(取材:nono)