恐らく世界で一番大きいチラシでしょう。
台湾人アーティストLEE KAN KYOさんの自身3回目となる個展が、明日6月3日から新宿眼科画廊で行われます。
巨大チラシの全貌をはやく見たくて、会場となる新宿眼科画廊を訪ねました。
先日行われた「3331ART FAIR」では、半分のサイズの展示でした。半分でもかなり大きかったチラシタペストリー。今回は3m×4mのフルサイズがお目見えです。
巨大な作品のため、自宅のアトリエで1m×1.5mのサイズで描いてきました。6枚のキャンバスを会場で張り合わせます。
LEEさんも繋げてみるのは初めて。重ねる場所を細かく指示します。
色鮮やかなチラシ。カーペットのようです。このまま展示しても面白いですね。
これをつるして展示するために繋げなくてはなりません。
重量のあるキャンバス地を支えるのは、デニムのリベット。
当初は縫い合わせる事を考えていたLEEさん。思ったより時間がかかるのと、のりしろ部分を計算して描かなくてはならないため、リベットになりました。
その結果、想像以上に見た目も良くなったのだそうです。
そうはいいながらも、3枚張り合わせるだけで4時間以上。最初に繋げた3枚は6時間もかかりました。
張り合わせた巨大チラシ。いよいよつり下げられます。
横に渡した木材は、ギャラリーの壁よりサイズが大きいため特別にギャラリーが用意しました。
チラシに包まれたら一体どんな感覚なのかーー。
そんな思いから作った巨大作品がついに完成しました。
あまりにも巨大すぎて思わずのけ反るほど。視界には、チラシしか入ってきません。自分が小さくなった気分です。
見事に完成したチラシタペストリー。LEEさんも「いいねえ」と満足げな表情を浮かべていました。
今回の個展。他にも様々なチラシアートを見る事が出来ます。
過去に発表した作品やLEEさんがYoutubeで発表している動画作品も、まとめて見る事が出来ます。
他にも、Instagram作品にちなんだ移動式ジューススタンド(新作)やカードバトルなど、個展に訪れたお客さんも一緒に楽しめる作品も用意されています。
6月4日18時からオープニングパーティが行われます。LEEさん自ら絞るジュースを飲みに是非足をお運びください。
日本に初めてやってきた時に日本の広告や看板のデザインを一目で気に入ったLEEさん。初めて見た日本の面白いところを切り取り作品にしています。チラシも日本独特のもので、惹きつけられるとLEEさんは言います。現在は日本を拠点に母国台湾や、世界で知られるアーティストになりたいと日々活動をしています。
最後にLEEさんからメッセージです。今回の作品がいかに大きいのか、この映像でお分かりになるかと思います。是非高画質でご覧下さい。
台湾アーティストLEE KAN KYOさん個展6月3日から新宿眼科画廊にて開催
LEE KAN KYO 台灣人藝術家李漢強 展覽會@新宿眼科画廊
開催情報
「LEE KAN KYO : チラシ XL」 李 漢強 個展
会期:2016年6月3日(金)〜15日(水)12:00~20:00(最終日~17:00)
※木曜休廊
会場:新宿眼科画廊スペースM、S、E