チラシから現代日本の生活が見えてくる
人々の生活と密接に関わっているものを作品に - Lee Kan Kyo (台湾人アーティスト)
台湾出身の若手アーティストLee Kan Kyoさんの個展が、渋谷区神宮前にあるブックショップUtrechtで開催中ということで訪ねてみました。
Lee Kan Kyo 李漢強さんは台湾の芸術大学を卒業後、東京造形大学でグラフィックアートを学び、現在は東京のデザイン事務所で働きながら活動をしています。
個展では壁一面に大きなチラシが展示されていました。普段良く見るあのスーパーのチラシです。様々な商品が隙間なく手描きで描かれていて、色鮮やかな商品が次々と目に飛び込んできます。我々が普段何気なく見ているチラシから、Leeさんは日本の生活が見えてくるといいます。作品について、お話を伺いました。
Leeさんの現在の活動拠点 は東京。ゆくゆくはニューヨークや台湾など活動を広げて行きたいといいます。そもそも日本で活動するようになった理由を伺いました。
2014年に次世代を担うアーティストを発掘する若手の登竜門というべきデザインコンテスト“1_WALL”で、グランプリを受賞。今年の1月、銀座のギャラリーで個展を開きました。
Leeさんの作品づくりの根幹には日本の生活があります。その生活に溶け込んでいるもの、密接に関わっているものをテーマに今の日本を独自の視点で切り取っています。
実は、インタビューをする前に日本語で話してもらうのがいいか、中国語が良いのか 尋ねたところ、Leeさんは日本語が良いということで、撮影がスタートしました。
中国語で話すと作品に対する微妙なニュアンスを表現できないと言うのです。日本の生活の中から生み出された作品だからなのかもしれません。
将来は、日本での活動が台湾でも認められ、台湾の人にも見て欲しいとLeeさんは言います。最後に台湾に向けて中国語でメッセージを頂きました。
そんなLee Kan Kyoさんの作品は、6月14日まで、渋谷区神宮前のUtrechtで見ることが出来ます。土日は、Leeさんも個展にいらっしゃるとのこと。Leeさんとお会いしたい方は、LeeさんのTwitterやFacebookなどで情報をチェックしてから訪問するといいですね。
日曜日はトークショーも予定されております。
台湾のアーティストの作品を通して見る日本の日常を是非一度ご覧ください。
LEE KAN KYO個展『SUPER』
日時:2015年6月2日(火)~14日(日) 12:00~20:00 月曜休
6月14日にトークショーが行われます。詳細は UTRECHT まで
Lee Kan Kyoさんについてはこちらからどうぞ