永野浩史
9月24日、自民党の総裁に再任され引き続き総理大臣の職に就く安倍総理大臣は、自民党本部で記者会見をした。 そこで、打ち出したのは、GDP600兆円の目標。そして、子育て支援や社会保障への大胆な投資など、経済と女性を意識したもの。 これらは、来年の…
4月8日、新疆ウイグル自治区最大の新聞社「新疆日報」の1面に、一人の日本人と自治区政府のトップ雪克来提・扎克爾主席の会談の様子を伝えた記事が掲載された。 その日本人は、小島康誉師(73・僧侶)。元々は宝石販売の会社を創業し上場企業まで育て上げ…
日本最大級のテーブルウェアの展示会「テーブルウェア・フェスティバル2015」(2月1日~2月9日)が、東京ドームで開催されています。 古今東西の食卓で食べ物や飲み物を供するために使う食器類が、一同に会しています。 東京ドームのグランドには、日本の有…
「急きょ個展を開くことになったんだよ。是非見に来てよ」。陶芸作家の坂田甚内さんから一報をいただいたのが、2014年7月半ば。あれから2か月弱、9月9日から日本橋室町にある椿近代画廊で始まった坂田甚内「私の中のビックバン―出会いの妙・縄文の記憶」展Vo…
2014年6月22日。 第38回ユネスコ世界遺産委員会はキジル千仏洞などからなる「シルクロードの始点-天山回廊の道路網」を世界文化遺産とすることを正式に決定しました。 私共が取材でお世話になっていた小島康誉氏もキジル千仏洞の保護に深く関わっており、 …
第7回 追記「新疆各地を歩いて~140数回の訪問から見えたこと~」 初めて商用で新疆を訪問したのが、1982年。あれから32年、小島さんは140回以上、新疆を訪問している。キジル千仏洞の保護に始まり、ニヤなどの遺跡調査、新疆大学での奨学金制度などを立ち上…
第6回「千年後の子供たちに見せたい~これからの修復保存に一言~」 仏教の世界で「縁」というのは重要な言葉だそうだ。仏教の本を読んだ時に、そう書かれていた。世の中は、「縁でできていると。必然の縁、予期せぬ縁、選択できる縁、、、と様々な縁の中で…
第5回「見えなくなった釈尊の壁画~消えた中にも本来の価値がある~」 京都や奈良のお寺参りをすると、荘厳な仏像を目にする。そして、「すごいな~」と感嘆する。その仏像が祀られている建屋にも煌びやかな色彩が施され、太い柱がドンとすわり見るものを圧…
第4回 「食べることと文化財を保護すること~生きるとは~」 「28年前の中国、まだまだ貧しい国でした」と当時の新疆の人々の暮らしぶりが目に焼き付いていると小島さんはいう。「その中でも北京をはるかに離れた辺境の辺境に位置する新疆クチャ、キジル千仏…
第3回 「“探検”と称する文化財の破壊と保護~今、どう評価すべきか~」 「文化財は、本来その所在している場所で保存されていることが望ましい。しかし、現実は必ずしもそうでない。いろんな理由で貴重な世界的な文化財が破壊されたり消滅したりしています。…
第2回 「寄付がこんなに難しいとは~受け取ってくれない!~」 キジル千仏洞を訪ね、人類共通の文化遺産と直感した小島さん。遺跡の保存保護のために寄付を申し出た。ところが・・・。 「寄付をしようにも、受け取ってくれないんですよ」 と頬を緩ませ懐かし…
第1回 「これは世界人類の遺産だ~28年前、身体が震えた瞬間」 「そうですね~、初めてキジル千仏洞を見た時のことは、今でも鮮明に覚えていますよ」と小島さんは噛みしめるように語り始めた。10年一昔と言われるが、28年前と言えば昔が三つも重なった遠い昔…
シルクロード「世界文化遺産」登録へ 「笑いあり、涙あり、苦あり、キジル千仏洞保存に協力した日本人」 「文化的な価値」など、中々わかるものではない。ましてや将来のことなど・・・。 先日、日本の富岡製糸場が、世界文化遺産への登録をほぼ確実なものに…