引き続き、生き証人が語る「日本と中国にとっての1945年」戦後70周年記念講演会の様子をお伝えします。 講演者は藤野文晤(ふじの ふみあき)さんです。
藤野文晤さん。
1937年1月生まれ。1945年当時の広島被爆体験者。その終戦当時の体験を語って頂きました。
成年後、伊藤忠商事で日中貿易を仕事してきた藤野さんにとって、今でも忘れられない出会いがあります。それは、中国の周恩来元総理との交流でした。
日本は中国とどのように付き合うべきか。財界人として長年日中関係に携わってきた藤野さんは、今でも日々考えています。その見解についてビデオをご覧ください。
ご鑑賞ありがとうございます。 日本と中国の関係をいう時、一衣帯水がよくつかわれます。それは距離が近いだけではなく、文化面でもいろいろな繋がりがある事も意味しています。
そんな両国では、今不思議な現象が起きています。日本では近年「中国脅威論」が盛んになり、それに対抗かのように中国では、「日本が危険だ」という声も高まりつつあります。
中国でどのチャンネルをつけても、「抗日戦争」のドラマばかりです。その結果、日本でも中国でも客観的に相手の国を見る方が減っているのではないかと思います。
そんな状況の中で、講演会で過去、現在、そして未来を語ってくれる武吉先生と藤野先生のような方は極めて重要だと思います。
残念ながら、そのような方は日本でも中国でも多くありません。 相手の国を知る、知る上で考える。そして理解する。 恨みを増すために歴史を勉強するのではなく、歴史の教訓を活かして惨劇を二度も繰り替えないように皆で考えなければなりません。
皆さんも戦争と平和、そして日中関係をもう一度考えてみてください。
感想をお待ちしております。
記事、取材:何祖杰