日本最大級のテーブルウェアの展示会「テーブルウェア・フェスティバル2015」(2月1日~2月9日)が、東京ドームで開催されています。 古今東西の食卓で食べ物や飲み物を供するために使う食器類が、一同に会しています。 東京ドームのグランドには、日本の有田を始めヨーロッパやアジアから、約230のブースが所狭しと並んでいました。 そのメインとなる場所には、黒柳徹子さんや石坂浩二さんなどの有名人がプロデュースしたブースがありました。 その中で一際目を引いたのが、陶芸作家の坂田甚内さんのブース。 黒の木材を基調とした和の空間には、桜の木をデザインした大皿が飾られ、テーブルには坂田作品の特徴である波の形状をイメージした「波状紋」が刻まれた色鮮やかな食器類が並んでいました。 坂田さんが近年こだわり続けている「縄文への回帰」をテーマにした、作品です。 「人間は、一つ一つの細胞が集まってできている存在。その人間や動植物たちが細胞として集まって地球ができあがり、地球をはじめとする星々が集まって宇宙がある。」と語るように、テーブルの上には、坂田さんが魂を込めて作った一つ一つの食器が、それぞれが1個の細胞のように存在し、それらが食卓の上に集い1つの生命体を作り上げていました。 テーブルからは、溢れんばかりにエネルギーが発散され、まさに、人間の生命の源である「食」を乗せるに値するものでした。 そんな坂田さんが語る「食」とは、国境も民族もそして宗教も越えて人類に共通する平和への道しるべ、ということでした。 美味しいものでおなかを満たされれば、誰だって幸せになる。 そんな坂田さんの言葉が、心に響きました。 ご興味のある方は、是非会場に足を延ばしてください。
(情報) テーブルウェア・フェスティバル2015 2015年2月1日(日)〜2月9日(日) 会場:東京ドーム 詳しくは公式ホームページまで
こちらも是非ご覧ください。 坂田甚内氏のホームページ 弊社運営サイト「ADC文化通信」にて、坂田甚内さんのエッセイが好評連載中。 坂田甚内さんの寄稿文はADC文化通信をご覧ください