台湾版エミー賞と呼ばれる金鐘賞を取材してきました。
事前に抽選で決められた位置にカメラを置き、各社スタンバイ。
イベントは長時間に及ぶ。15時にスタンバイして、授賞式の終わる22時頃まで。
最初は場所の確保のため早めに入り、レッドカーペットにやって来るスターの入りを待っていました。
日が暮れ始めた夕方、いきなり主催者側から弁当が配られました。日本ではこんなこと滅多にありません。 大体各自食事をとるだけです。 中華圏全般でそうだと思いますが、台湾では何があってもきっちりお食事をとるんです。 例えばドラマの現場で、あと1カット撮れば次の場所へ移動出来たとしても、食事を優先します。
最初に登場したのはMCの阿KEN、吳怡霈が登場。スチールのメディアの前でポーズ。 女性はみなさんハリウッドばりに着飾ってくるからセクシーポーズを求められる。 男性司会者は冗談でセクシーポーズを求められる無茶ぶりにも笑顔で対応、それを見ている見物客も盛り上がってきてお祭りさながらの盛り上がり。
C-POP WORLDを制作していた時に一緒に仕事した メーガン・ライ(賴雅妍)やワン・チュアンイー(王傳一)など懐かしい方々も登場。 着飾ったスターたちは、観客の声援を受け、次々登場してはスチール撮影の後、インタビューという流れに。
そんな中、日本人女優大久保麻梨子もレッドカーペットに登場しました。 日本で活躍していたキャリアがあったにもかかわらず、単身台湾へ移住。 台湾で芸能活動を再開して出演したドラマ「愛情替聲(公視)」の助演女優賞にノミネートされたのです。
ドラマ部門の注目は主演男優賞にノミネートされたヴィック・チョウ(周渝民)。 レッドカーペットには沢山のファンが集まり、日本語も聞こえていましたので日本からも大勢応援に来ていたようです。 黒のタキシードに身を包んだヴィックは、大人の凛々しさと風格を漂わせていました。
その主演男優賞のプレゼンターには前年度主演男優賞を受賞したチェン・ボーリン(陳柏霖)の登場。 役作りで生やしている髭を生やし、インタビューではそこを突っ込まれていました。
レッドカーペットを歩きすべての出演者が入場すると、ワサワサとメディアも移動。
我々も移動して会場隣のプレスセンターで受賞者の登場を待つ。その中には何故か子どもの姿も。家族連れの記者か? こういう雰囲気も台湾ならでは。
授賞式が始まり、プレスセンターのモニターでもその様子が流れました。記者はそれを見て記事にします。 受賞した人は、すぐに我々の前に現れてインタビューや撮影となります。
授賞式はTVショーなので、途中寸劇やお笑いの漫才みたいなものも行われます。 往年の名人芸みたいなものを見せているのだが、記者連中も大爆笑。ダラダラとした流れも含めお祭りを楽しんでいる感じ。
そうこうするうちにまた、食事が配られました。今度は夜食。台湾風の餃子や豚肉や油條が入ったおにぎり。 ご飯をいただきながら、受賞者が来たらカメラを回すわけで、これって普通役者さんたちからしたらムッとする場面なのでは?と思いますが、これが台湾では当たり前の光景なのでしょう。
大久保麻梨子さんは、日本人初と言われるミニドラマの助演女優賞を獲得。 ヴィック・チョウさんは、ドラマ部門最優秀主演男優賞を4年ぶりのノミネートで見事に獲得しました。
それでは、ニュース動画をご覧ください。 ☆ミニドラマ部門最優秀助演女優賞 大久保麻梨子☆
☆ドラマ部門最優秀主演男優賞 ヴィック・チョウ(周渝民)☆
取材:nono