Macaroni news(仮) - アジア[台湾 中国 香港] エンタメ情報サイト

気になる"アジア”のエンタメ・グルメ・世界遺産など、動画を中心とした取材でお伝えします。ADCnewsから名前変更中。今は仮です。

【台湾映画情報】今年で4年目!台湾文化センター映画上映イベント

f:id:adcnews:20190325115938j:plain

台湾文化センターとアジアンパラダイス共催の台湾映画上映イベントが、今年も開催されることになりました。このイベントは今年で4年目。なかなか日本でお目にかかれない台湾映画を見られるとあって、申し込みが始まると瞬く間に満席になるという人気のイベントです。

今年のテーマは、「台湾映画の“いま”」。昨年までの3年間は、2000 年以降の台湾映画の新しい流れをテーマごとに作品と共にお伝えしてきましたが、今年はこの流れがどのように台湾映画の"いま"に繋がってきたのか、各作品からオリジナリティと未来へ向けての模索に注視し、探っていけるようなラインナップになっているとのこと。

 上映は3 月から11 月まで全8 回。昨年台湾で公開された日本初上映の新作が4 作、未公開作品 (映画祭のみでの上映作品)が3 作。

 

注目は、5月。『念念』の脚本家であり台湾で活躍する俳優の 蔭山征彦氏、8 月には『さいはてにて〜やさしい香りと待ちながら』 『風に吹かれて―キャメラマン李屏賓(リー・ピンビン)の肖像』 ほかで高い評価を受ける姜秀瓊(チアン・ショウチョン)監督を 招いてのゲストトークも予定しているそうです。

 

開催概要

開催日程:2018 年3 月〜11 月(8 回)※下記参照

会場:台湾文化センター、イベントフロア(100 席)
   台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
   東京都港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2 階

定員:100 名(申込制 抽選または先着順) ※無料

スピーカー:江口洋子(台湾映画コーディネーター、アジアンパラダイス主宰)

主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/アジアンパラダイス

イベント形式:映画の上映とトーク

上映作品

◆3 月30 日(土)14 時〜
『High Flash〜引火点(原題:引爆點)』(2018 年)※日本初上映

プロデュース:張艾嘉(シルヴィア・チャン

監督:莊景燊(ジャン・ジンシェン)

出演:呉慷仁(ウー・カンレン)姚以緹(ヤオ・イーティー)陳以文(チェン・イーウェン)

尹馨(イン・シン)周群達(ダンカン・チョウ)

環境汚染と腐敗政治に翻弄される庶民と、その闇に果敢に挑む法医学者と検事を描いた社会派ミステリー。今、台湾のナンバーワン人気俳優呉慷仁(ウー・カンレン)が法学医に扮し、事件の謎の解明に挑む。

トーク:作品解説と大阪アジアン映画祭レポート

 

◆4 月20 日(土)14 時〜
『言えない秘密(原題:不能說的秘密)』(2007 年)

監督/脚本/音楽:周杰倫ジェイ・チョウ

出演:周杰倫ジェイ・チョウ)桂綸鎂(グイ・ルンメイ

黄秋生(アンソニー・ウォン

天才アーティスト周杰倫が初監督した青春映画。プロデューサーに江志強、撮影は李屏賓という強力なサポートで、第44 屆金馬獎の視覺效果賞とオリジナル主題歌賞、年度台灣傑出電影を受賞した。

トーク:作品解説、主題歌について

 

 

◆5 月25 日(土)14 時〜 『念念』(2015 年)※未公開

監督:張艾嘉(シルヴィァ・チャン)

脚本:蔭山征彦、張艾嘉(シルヴィァ・チャン)

出演:梁洛施(イザベラ・リョン)張孝全(チャン・シャオチュアン)

柯宇綸(クー・ユールン)李心潔(リー・シンジエ)

台湾で活躍する俳優蔭山征彦の脚本が張艾嘉の目にとまり製作された、3 人の若者たちの心の葛藤を繊細かつ大胆に描いたヒューマンストーリー。香港の映画評論家の団体「香港電影評論學會」が選出する2015 年度香港電影評論學會大獎で最優秀脚本奨を獲得した。

トーク:脚本家で俳優の蔭山征彦による作品解説ほか

 

◆6 月22 日(土)14 時〜セデック・バレ(原題:賽德克、巴萊)』(2011 年)前編

※上映のみ

6 月23 日(日)14 時〜セデック・バレ(原題:賽德克、巴萊)』(2011 年)後編

監督:魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)

出演:林慶台(リン・チンタイ)大慶(ダーチン)安藤政信 馬志翔マー・ジーシアン)徐若瑄(ビビアン・スー

1930 年10 月27 日に台湾の「霧社」(現在の南投県仁愛郷)で起きた日本統治時代後期最大の抗日蜂起事件を描いた作品。金馬獎で作品賞、観客賞、徐詣帆の助演男優賞、音響効果賞、オリジナル音楽賞と、5 部門で受賞した。

トーク:作品解説、霧社街セットと歴史ゆかりの地 ※6 月23 日のみ

 

◆7 月27 日(土)14 時〜『2003 年ぼくの旅(原題:花甲大人轉男孩)』(2018 年)

日本初上映

監督:瞿友寧(チュウ・ヨウニン)

出演:盧廣仲(クラウド・ルー)嚴正嵐(ベラ・イエン)蔡振南(ツァイ・シンナン)

人気アーチストの盧廣仲を主役にし2017 年に大ヒットしたドラマ『お花畑から来た少年(原題:花甲男孩轉大人』を、同じスタッフ・キャストで映画化して2018 年の旧正月に公開した人情コメディ。興行収入も1 億元を超えた。

トーク:作品解説、台北電影節レポート

 

◆8 月24 日(土)14 時〜 金馬電影學院の若手クリエイターたちによる短編映画

『冷蔵庫(原題:冰箱)』(2018 年)※日本初上映

指導:黃信堯(ホアン・シンヤオ)

出演:連俞涵(リエン・ユーハン)安乙蕎(アン・イーチャオ)

3 人の女性が住む古いアパートの一室で、台風の直後の夜に不思議な音が聞こえてくる…。

インターフォン(原題:對講機)』(2018 年)※日本初上映

指導:姜秀瓊(チアン・ショウチョン)

出演:温貞菱(ウェン・チェンリン)夏騰宏(シア・タンホン)

トーク:指導の姜秀瓊(チアン・ショウチョン)監督をゲストに迎えて作品解説と製作過程、台湾の若手映像クリエイターの育成と成果

 

◆9 月21 日(土)14 時〜 『大仏+(原題:大佛普拉斯)』(2017 年)※未公開

監督:黃信堯(ホアン・シンヤオ)

出演:陳竹昇(チェン・ジューシェン)莊益增(ジュアン・イーゼン)

戴立忍(ダイ・リーレン)林美秀(リン・メイショウ)納豆(ナードゥ)

台湾の生命力を独特のブラックユーモアで描いた意欲作。台北電影奨や金馬奨で数々の受賞を果たした。

トーク:作品解説、台湾映画があなたに届くまで

 

◆11 月30 日(土)14 時〜 『血觀音』(2017 年)※未公開 関東初上映

監督:楊雅喆(ヤン・ヤーチエ)

出演:惠英紅(カラ・ワイ)吳可熙(ウー・カーシー)文淇(ウエン・チー)

柯佳堞(アリス・クー)温貞菱(ウェン・チェンリン)

女性3 人の一家を中心に、政治とビジネスを取り巻く複雑な人間関係と愛憎を描き、金馬奨で作品賞など4 冠に輝いただけでなく、興行成績でも2017 年の第2位という好成績を残した。

トーク:作品解説、金馬奨レポート

 

 

どれも日本ではなかなかお目にかかれない作品ばかりです。
イベント情報など詳しくは、アジアンパラダイスでご確認ください。

 

【台湾イベントリポート】フィガロツェンファンミーティングダイジェスト動画公開

8年ぶりのファンミーティングです。

 

f:id:adcnews:20181220012200p:plain

  

2018年12月15日に原宿ライブスペースアロで行われた、フィガロ・ツェンのファンミーティングの模様をご紹介させていただきます。

8年ぶりにファンの前に登場したフィガロは、少しヒゲを生やした大人の男性になっていました。役作りのため伸ばしているそうです。

 

f:id:adcnews:20181219165009p:plain


ファンミーティングは、8年間の軌跡、プライベートについて、ファンからの質問コーナー、ミニライブが行われました。

 

早速イベントの様子をご覧ください。


フィガロ ツェンファンミーティング ダイジェスト

※日本語字幕入れました

 

f:id:adcnews:20181220123341j:plain

イベントでは、フィガロが大好きなミュージシャン「羊毛とおはな」の市川和則さんが駆けつけ、コミックボーイズ時代の楽曲を含んだ2曲を演奏してくれました。

羊毛とおはなオフィシャルホームページ

 

おそらく会場に駆けつけたファンのみなさんは、コミックボーイズ時代からフィガロを応援している方々ばかりだったとおもいます。フィガロが歌っている最中、会場がなんとも言えない温かい雰囲気に包まれました。懐かしいような、嬉しいようなそんな気持ちにさせられました。

 

また会場ではサプライズ映像として、ネスレシアター「What is REAL」で共演した田中要次さんのメッセージも公開されました。この作品は、イベント開催前の客入れの時にもスクリーンで流れていました。

現在公式サイトでは、本編に加えて監督のディレクターズカット完全版も見ることができます。

 

nestle.jp

 

フィガロは、拠点を北京に移しさらなる飛躍を目指して活動しています。
今度はもっと早く日本のファンの前に来てくれることでしょう。

【中国新疆で活動を続ける日本人】必見!中国の文化遺産保護の裏側を記した貴重な実録本出版

 


中国シルクロードの貴重な遺跡の保護活動を記した本が発売されました。

 

先月出版された「中国新疆36年国際協力実録」が専門家たちの間で大きな反響を呼んでいる。著者は、新疆ウイグル自治区文化遺産の保護をはじめ小学校の建設や奨学金の設置、井戸の掘削など、様々な面で国際協力を推進してきた小島康誉さん。小島さんが最初の保護に取り組んだ遺跡は、中国4大石窟の一つ「キジル千仏洞」。2014年に世界遺産に登録された遺跡だ。かつてシルクロードの要衝だった天山山脈のふもとクチャ付近にあり、日本への仏教伝播に欠くことのできない重要な遺跡である。小島さんがキジル千仏洞に出会ったのは、32年前。その保護に始まり、ニヤ遺跡やダンダンウイリク遺跡の発掘保護と長きにわたったおこなってきた。当書籍は、その実録を詳細に具体的なものを提示しながら記しているのだ。

 

f:id:yusukeyasuda:20181205001608p:plain

                         「中国新疆36年国際協力実録」 表紙

 

 この本の見どころは、840点に及ぶ写真と資料だ。特に、資料はこれまで公になってこなかった契約書やそれに関連するものなどがふんだんに掲載されている。当時の中国は、改革開放が始まったばかり。地方では文化大革命の影響がまだ残り、外国との民間交流をどう進めていけばよいのか手探りの状態。外国人とどのように付き合うべきか、外国からの資金援助をどう受けるべきか、など現地での試行錯誤の様子をうかがい知ることができる。

 

f:id:yusukeyasuda:20181205001506p:plain

                   契約書など書類  「中国新疆36年国際協力実録」より

 

 さらに豊富な写真は、当時を知る由もない我々読者のイメージを補うのに十分な質と量である。キジル千仏洞を修復するための足場は、竹や木材で組まれていてその1本1本までも鮮明に見ることができる。まだ昔の人民服を着ている人も散見され、30年前の中国を知ることができる。大国を自認する中国のビフォー・アフターが分かる記録だ。

 

f:id:yusukeyasuda:20181205114905j:plain
                 キジル千仏洞の修復 「中国新疆36年国際協力実録」より 

 

 ニヤ遺跡の発掘の様子を伝える場面では、発掘調査の困難さを知ることもさることながら、その発掘をするまでの過程やノウハウも克明に記録されている。これは、後世の研究者や若者たちにとってかけがえのない情報となるはずである。

 

f:id:yusukeyasuda:20181205001709p:plain

                   砂漠を行く写真 「中国新疆36年国際協力実録」より

 

 最後に小島さんの功績を象徴するものが、国宝「五星出東方利中国」と織られた錦である。しかし、これはあくまで象徴であって、その裏側にある氏の苦労や喜びはどれほどのものだったのか。氏の続けてきた国際協力により、どれほど多くの中国の人が幸せになったのかは、想像もできない。

 小島さんは、これまでの活動の総決算と位置付ける当書籍は、そんな見えないところも想像させる貴重な本である。是非、ご覧ください!

 

f:id:yusukeyasuda:20181205130058j:plain

                                                                                  国宝 五星出東方利中国 「中国新疆36年国際協力実録」より

 


 

記事:永野浩史

小島さんのブログ

シルクロード国献男子30年 | ADC文化通信
国献男子ほんわか日記 | ADC文化通信

 


以前ご紹介させていただいた小島さんの記事です。 

 

サイト運営元
株式会社アジアドキュメンタリーセンター
(ADC,Inc. /亞洲紀録片中心有限公司)
東京都渋谷区富ケ谷2-14-8-301
TEL (81)3-3481-0808
FAX (81)3-3481-8880
ADCHPへはこちらから
お問い合わせはこちらへ